原因と経過
妊娠に伴うホルモンの増加により胃の入り口の筋肉が緩んだり、胃や腸の機能が低下することによって起こると考えらています。
また、妊娠により子宮が大きくなり胃が圧迫され、胃液や胃内容物が食道へ逆流することによって起こるとも考えられています。
症状と症状を悪化させる因子
胸がやける、ゲップが出るなどの症状は、妊娠末期に起こることが多く次のようなことで症状が悪化することがあります。
・食事内容や回数の変化
・横向きにやすむ
・胃を刺激する食品の摂取
・消化の悪い食品の摂取
・一度にたくさん食べる
・胃を圧迫するようなきついガードルや腹帯などを着用する
・疲れや睡眠不足
・妊娠中の胸焼けについての認識が不足している
アドバイス
・脂っこいもの、非常に冷たいもの、刺激のあるもの、消化の悪い食事は避けましょう。
・飲み物を摂りすぎることは避けましょう。
・一度にたくさん食べることできない場合は、一日の食事を4〜5回に分食し、少しずつ食べると良いでしょう。
・食事の前に温かいお茶や紅茶などを少量飲むことで胃への刺激を緩和することができます。
・食事のあとすぐに動かずにしばらく安静にしましょう。
・胃液の逆流を緩和するために枕やクッションなどを使って上半身を挙上するような体位の工夫をしましょう。
・疲れない程度の適度な運動も良いでしょう。
・規則正しい生活をするよう心がけましょう。
