原因
妊娠中は大きくなったおなかを支えるために背中をそらした状態にあり、分娩が終わると理論的には症状は軽快するはずなのですが、出産が終了しても改善しない場合があります。
改善しない原因としては
@妊娠中、腰、背中、腹筋は過労状態にあり、弛緩した状態にあります。
A妊娠中の姿勢のまま赤ちゃんのお世話をおこなう。
B妊娠や出産によって骨盤がずれている。
C肥満
アドバイス
・いつも背筋をきちんと伸ばすよう心がけましょう。
・中腰や前かがみの姿勢はもっとも腰に負担がかかる姿勢ですから、おむつをかえたり、沐浴などのときに前かがみにならなくてすむよう工夫しましょう。
・物を持ち上げるときなどはゆっくりと。
・長時間の同一姿勢は注意し、ストレッチなどをおこないましょう。
・腰痛体操や産褥体操の指導を受けましょう。
・適度な運動をおこない体重の増加には日ごろから注意しましょう。
・腰や背中を冷やさないようにしましょう。お風呂や足湯などで身体を温めると良いでしょう。
・腰に負担にならない生活空間の見直しをおこないましょう。
・症状が軽減しないようであれば早めに受診をしましょう。
腰へ負担を考えた持ち方
・重心を低くして扱う
・膝を伸ばすようにして持ち上げる
・台などを使って、前かがみにならないよう工夫する
・呼吸を整え、腹圧を加えて持ち上げる
・背を伸ばした状態で持ち、ひねらない
気をつけて!
腰痛の原因となるものは整形外科的なものばかりではありません。
内科疾患、泌尿器疾患、婦人科疾患、血管系、心因性など多岐にわたります。
自己判断せずに受診しましょう。