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月経周期

月経月経とは
月経とは一定の周j期をもって反復する子宮内膜からの出血をいい、これは視床下部ー下垂体ー卵巣系のホルモンによって内分泌的支配を受けています。

月経月経周期
性的成熟期間には、卵巣周期変化に伴い子宮内膜の周期的変化が繰り返され、周期的に内膜排出、すなわち月経出血が行われています。
月経周期の開始(初潮)は、10〜15歳で、閉経は50歳前後に発来します。
この期間、次第に卵巣ホルモン産生が低下し、卵胞成長と卵胞破裂が起こらなくなり、子宮内膜が薄くなります。
月経の第1日目から次の月経の前日までの周期を月経周期といい、正常な月経周期は25〜38日で、これ以上月経周期が延長したものを”稀発月経”、これ以下の周期で頻繁に月経が訪れるものを”頻発月経といいます。
また、、月経血量が異常に少ないものを”過少月経”、多いものを”過多月経”、月経痛が異常に強いものを”月経困難症”、成熟女性で3ヵ月以上月経がみられない状態を”無月経”といいます。
月経の持続日数は3〜7日で、これを超えると”過長月経”といいます。

月経周期は3期に区分され、その期間は平均28日をもって終了します。
@排出期(脱落期)および再生期:第1〜4日
A卵胞期(増殖期):第5〜14日
B黄体期(分泌期):第15〜28日
排卵日(28日周期なら第14日)には、増殖期から分泌期に移行します。
黄体期は月経周期全体の長短にかかわらず約14日間続きます。

子宮内膜の月経出血中の排出はプロゲステロンの急激な減少によるもので、妊娠が成立しないと黄体が排卵の13〜14日後に退縮するからです。
その直後、残存している基底層から内膜の再生が始まります。
これに続く増殖期には、内膜が厚くなり、子宮腺が増大します。
この過程は、卵巣内で成長している卵胞から分泌され、血流にのって子宮内膜に達するエストロゲンの影響を受けて行われます。
増殖期は第14日目、排卵の時をもって終わります。
これに続く分泌期は黄体から分泌されるプロゲステロンの影響を受け、卵の着床を迎えるため子宮内膜が整えられます。
この時期には子宮腺が最も長くなり、粘液性分泌物が産生されます。
排卵が終わると、プロゲステロンの影響により体温が0.5から1.0℃上昇します。

女性ホルモンと性周期ホルモン調節と月経周期
月経は、女性の一生のうち妊娠可能な期間にみられます。
月経の初日が各月経周期の始まり(第1日目)とされ、そこから次の月経の直前までが月経周期で、21?40日と個人差があります。
月経周期は、下垂体でつくられる黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモン、卵巣でつくられるエストロゲンとプロゲステロンによって調節され、月経周期は卵胞期、排卵期、黄体期に分けられます。

○卵胞期
卵胞期は、月経初日から黄体形成ホルモンの濃度が急上昇する直前までの期間です。
月経が終わる頃、視床下部から刺激ホルモンの放出を促すホルモン(GnRH)の分泌が増加し、この刺激により下垂体から卵胞刺激ホルモンがやや多めに放出されます。
このホルモンの刺激により3?30個の卵胞が成長し、それぞれの卵胞には卵子が1つずつ含まれています。
卵胞期後半になると卵胞刺激ホルモンの濃度が低下し、成長した卵胞のうち1個だけ(主席卵胞)が発育を続けます。この卵胞はまもなくエストロゲンを分泌するようになり、その刺激を受けた他の卵胞は退化していきます。
月経が終わる頃、視床下部から刺激ホルモンの放出を促すホルモン(GnRH)の分泌が増加し、この刺激により下垂体から卵胞刺激ホルモンの分泌が増加し始めます。
すると左右どちらかの卵巣で1個の卵胞が発育し、成熟にともない卵胞から卵胞ホルモンの分泌が増加します。
この卵胞ホルモンによって、子宮内膜は増殖し、厚くなります。
長さには差がありますが、月経周期のうち13日程度が平均的です。

○排卵期
卵胞ホルモン量がピークに達すると、下垂体から黄体化ホルモンが一時的に大量に放出され、卵子が卵胞から腹腔へ放出されます。これを”排卵”と呼んでいます。

○黄体期
排卵を終えた卵胞は黄体に変化し、ここから黄体ホルモンが分泌され、この黄体ホルモンの作用により、子宮内膜から栄養を含んだ粘液が分泌され、卵の着床に適した状態となります。

○月経期
着床が起こらず、排卵後約2週間過ぎると、黄体は次第に小さくなり白体となり、やがて消失します。
それと同時に、卵胞ホルモン、黄体ホルモンが減少し、厚くなっていた子宮内膜の表面がはがれ落ち、出血します(月経)。

月経卵巣における卵胞の発育と月経周期
原始生殖細胞から生じた卵細胞は、出生時原始卵胞という状態にあり、その数は左右の卵巣で50〜100万個といわれています。
この数は成長するにつれて減少し、成熟女性では1万個程度になっています。
女性の生涯を通じての排卵数は500個未満で、これ以外の卵胞は成熟過程で退縮してしまいます。
思春期以降になると、いくつかの原始卵胞が成熟を始め、月経周期ごとに数個の卵胞が下垂体から分泌されるFSHに反応してさらに成熟します。
このなかで、通常各月経周期に1個の卵胞のみが完全に成熟し、排卵に至り、他の成熟過程の卵胞は死滅、変性し、閉鎖卵胞となります。
成熟過程の卵胞を構成する顆粒膜細胞からはエストロゲンが盛んに分泌され、エストロゲンの増加により、LHサージが引き起こされ、その16〜24時間後に排卵がおこることはわかっていますが、排卵の詳しいメカニズムはまだ解明されていません。
排卵後、残留した顆粒膜細胞はLHの作用を受けて急速に肥大、増殖、分化して顆粒膜黄体細胞となり、周囲の間質から分泌した爽膜細胞とともに月経黄体を形成します。
月経黄体はエストロゲンとプロゲステロンを分泌し、内膜における着床環境を整え、妊娠が成立しなければ月経黄体はやがて退縮してその機能を失い白体となります。
これに伴ってエストロゲンとプロゲステロンの分泌量も減少し、子宮内膜が剥脱して月経を引き起こします。
妊娠した場合は、黄体が維持しさらに肥大します。(妊娠黄体)
妊娠黄体は妊娠の維持に必要で、妊娠13週くらいまで機能を果たしたあとはその役割を胎盤にゆずります。

月経基礎体温
おもにプロゲステロンの影響により、正常な排卵周期を有する女性の体温は周期に伴って変化します。
毎朝、覚醒時に体温を計測し、記録したものが基礎体温表です。
基礎体温は排卵の有無や黄体機能の推定など、子宮・卵巣機能を評価するうえでの種々の情報を与えてくれるため、広く臨床的に使われています。
正常な月経周期では卵胞期は体温が低く(低温相)、排卵すると卵巣の黄体からプロゲステロンが分泌され、この影響で体温が上昇します(高温相)。
このように月経周期で体温が二相性を呈するのは排卵がおこなわれている根拠となります。
一方、排卵が障害されている場合は基礎体温は一相性を示します。

月経子宮内膜における月経周期
子宮内膜は、卵巣における周期的なホルモン分泌の変化を受けて、ダイナミックにその形態が変化します。
卵巣における卵胞期は、子宮内膜では”増殖期”と呼ばれ、一方、排卵後の卵巣における黄体期は子宮では”分泌期”に相当します。
月経周期1〜4日目には、子宮内膜の機能層は月経によって剥脱し、薄い基底層から新しい機能層の再生が始まります。
増殖期においては、主に卵巣から分泌されるエストロゲンの作用を受けて、子宮内膜は増殖し、全体として厚みを増します。
排卵後は、黄体からのエストロゲンとプロゲステロンの影響下に、子宮内膜腺は粘液を分泌するようになります(分泌期)。
増殖期に増殖した腺細胞は、排卵直後、細胞内にグリコーゲンなどの物質を貯留し、やがてこれを盛んに分泌します。
間質も肥大、増殖し、前脱落膜反応と称される特有の変化を起こします。
子宮内膜はさらに肥厚し、血管も増生して全体として軟らかく海綿状となり、胚が着床しやすい環境が整えられます。
妊娠が起こらなかった場合には、卵巣で黄体が退縮し、エストロゲンとプロゲステロンの分泌が減少するために、子宮内膜では出血、機能層からの剥離が引き起こされ、これが月経です。

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