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卵の発育と着床

卵の発育と着床卵の輸送と発育
卵管膨大部でが起こった後、1日目には雌性核と雄性核をもった接合子が形成されます。
以降、2日目に2〜4細胞期、3日目には8細胞期、4日目に桑実胚となり、5〜6日目に胚盤胞となって子宮内膜に着床します。
卵は、後4日目までは卵管内で発育しながら、下方に向かう液体流動と線毛運動によりゆっくりと子宮内膜へ向かってきます。
胚盤胞は着床する直前に透明帯が破れて、孵化が起こります。
胚盤胞には外細胞層(栄養膜)と内細胞塊(胚盤)が区別されます。
この頃、胚芽は酵素の力で子宮内膜に埋没します。これが着床と呼ばれる過程で、後9?10日目までに完成します。
内細胞塊からはその後、胚子が発達し、一方、栄養膜は胎盤の胎児部となります。

卵の発育と着床着床
後5〜6日目の卵は胚盤胞となり子宮腔内に達します。さらに1日経つと胚盤胞は拡張するとともに、透明帯が薄くなり、一部が破れてそこかあ内細胞塊と栄養膜細胞層が外に出てきます。
これを孵化といい、これが子宮内膜に接合、浸潤し着床が成立ちます。
子宮内膜では、卵胞期にエストロゲンの作用で厚くなった内膜が、排卵後、黄体ホルモンが分泌されることによって分泌期となります。
着床が起こるのは排卵()後約6〜10日目ですが、この時期には卵胞ホルモンはピークの排卵時に比べると約半分の値となり、黄体ホルモンは安定して分泌された状態となります。
卵胞ホルモンが低くなることで子宮の蠕動運動が少なくなり、また黄体ホルモンの作用により子宮内膜が肥厚した状態となり、着床が起こりやすくなります。
このように、卵と子宮内膜がともに着床が起こりやすい状態になっています。

卵の発育と着床胎盤の形成
胚芽の着床は排卵後約5〜6日、子宮底の部分で行われますが、子宮内膜は分泌期の頂点に達しています。
子宮内膜はやがて脱落膜と呼ばれるようになります。
内膜に着床する時点で、栄養膜が絨毛を形成し、やがて絨毛に結合組織の軸と胎児由来の血管が加わります(胎盤の胎児部)。
絨毛は子宮内膜由来の部分(母体部)とともに円盤状の胎盤を形成します。
胎盤と胚子は臍帯によって結ばれています。
胎盤は妊娠を継続するための各種のホルモンを分泌します。たとえば絨毛性ゴナドトロピンは、排卵を抑制し、また卵巣を刺激してエストロゲンとプロゲステロンを継続的に分泌させます。胎盤は、酸素と栄養素を母体から胎児へ、老廃物を胎児から母体へと運ぶ働きも担っています。
胚盤胞の壁は胎芽を包む外膜(絨毛膜)になります。その内側に羊膜が発達し、後10?12日目までに羊膜腔が形成されます。
羊膜腔は羊水と呼ばれる透明な液体で満たされます。胎芽は羊水の中に浮かんだ状態で成長し、それに伴い羊膜腔も大きくなっていきます。
胎盤の発達とともに、絨毛と呼ばれる細い毛のような器官が胎盤から子宮壁内へと伸びていきます。
絨毛は樹木のように細かく枝分かれした複雑な構造をしています。この構造によって子宮壁と胎盤の接触面積は非常に大きくなり、母体と胎児の間で大量の栄養素や老廃物が交換できるようになっています。胎盤は18?20週までに完成しますが、妊娠期間中は引き続き成長し、出産時には約450グラムになります。

卵の発育と着床胚子の発生
内細胞塊の細胞は着床が終わると二葉性胚盤を形成します。
二葉性胚盤は内胚葉と外胚葉よりなり、両胚葉から胚子のすべてが発生します。
内胚葉と外胚葉にはそれぞれ液体で満たされた嚢、卵黄嚢と羊膜嚢が接していっます。卵黄嚢は次第に退縮し、一方、胚子は羊膜嚢の中でつくられている羊膜腔に向かって成長します。
第16日頃の胚子になると、外胚葉の表面に原始線が次第に深くなり原始溝となります。
原始線条の前端が原始陥凹となり、ここから将来の頭部領域にむかって、いわゆる頭突起が外胚葉の下に潜り込みます。この領域では広汎な細胞遊走と細胞移動が行われ、原始線条の領域では細胞が深く進入し、内胚葉と外胚葉の間に中胚葉が形成されます。

卵の発育と着床胚葉の分化
外、内、中の3胚葉は胚子発生のはじめ(第3妊娠周)にすべて出揃い、器官原基として発達します。
外胚葉がほぼ中枢神経系(脳、脊髄及び耳胞、嗅陥凹、水晶体など)の原基となります。中胚葉から骨格、骨格筋、循環系、さらに尿生 殖 器が発達します。
内胚葉が消化管および呼吸道の上皮原基がつくられます。
後3週間ほどで胎芽はようやく人間の形をとりはじめ、このころから内臓の形成が始まります。ほどなく、脳や脊髄(せきずい)になる部分(神経管)の発達も始まります。心臓と主要な血管は後16?17日目あたりで発達しはじめます。20日目までには心臓が血管に血液を送りはじめ、その翌日には最初の赤血球が現れます。胎芽と胎盤内の血管はさらに成長を続けます。
から8週間後(妊娠10週に相当)前後になると、ほとんどの臓器が完全に形成されます。ただし脳と脊髄は、妊娠期間を通して発達を続けます。胎児の奇形のほとんどは各種器官が形成されるこの時期に起こります。胎芽はこの時期、薬や放射線、ウイルスの影響を最も受けやすい状態にあります。

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