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妊娠成立の診断

妊娠は、@排卵、A卵子の卵管内への進入、B C子の進入、D、E卵の発育、F卵の子宮への移動、G着床の8現象を要因として成立します。
妊娠が成立しているか否かの診断は、以下に記するようないくつかの情報を関連づけて行われます。
@女性自身の知覚する身体的変化に関する問診
A生 殖 器の妊娠性変化を把握する視診・内診
B妊娠維持の機構や胎児存在を示す徴候を把握する測定・臨床検査

【女性自身の知覚する身体的変化】
妊娠成立の診断月経停止
予定月経の開始時期になっても平素の出血が起こらない。
妊娠黄体が産生するプロゲステロンの作用により、排卵が抑制され、排卵性月経が停止するためです。
しかし、妊娠していてもほぼ以前の月経時期に一致して、無排卵性の少量の出血が起こることがあるので出血の量や持続時間に注意する必要があります。

妊娠成立の診断膣分泌物の量や性状の変化
濃厚、粘稠、白色乳汁様の帯下が増加します。
この変化は月経停止後、比較的早く現れます。妊娠により増加したエストロゲンの作用によります。

妊娠成立の診断吐き気、嘔吐(つわり)
妊娠5週前後に現れることが多く、約半数の妊婦さんにみられ、全ての妊婦さんに起こる症候ではありません。
妊娠第3月末ころから軽快し、第4月末ごろには自然消失します。
この原因は、@ホルモンの不均衡、A胃の運動と分泌の減少、B情緒的因子など諸説がありますがはっきりわかっていません。

妊娠成立の診断尿意頻数
進行する胎児発育に伴う子宮増大により、膀胱が圧迫、刺激され、頻繁に尿意を感じるようになります。
とくに妊娠初期に著しくみられます。

【生 殖 器にみられる妊娠性変化】
妊娠に伴い、外や内に通常とは異なる特徴的な変化が現れます。
妊娠成立の診断乳房の変化
@乳房が大きくなる
A過敏になり、ちょっと触れても痛みを感じ、ほてるような疼きが生じる
B乳頭、乳輪にメラニン色素の沈着が起こって変色する

妊娠成立の診断子の変化
@大小子が肥大し、潤軟になる
A色素の沈着が起こる
B皮脂腺や汗腺の分泌が増加する

妊娠成立の診断膣・子宮の変化
@膣は拡大延長し、リビド着色(紫色)が起こる
A白色帯下量の増加が認められる
B子宮体は潤軟になり、妊卵の着床部位が膨大して形状の変化が起こる
C妊娠週数を経るに従って増大する
D子宮頚の硬度や形状の変化は妊娠初期には認められないが、頚管腺の分泌が増大する
E子宮膣部にはリビド着色が起こる

【妊娠維持の機構や胎児存在を示す徴候】
妊娠を維持するために、その成立時から非妊時にはみられないホルモンの変化が生じ、その変化を利用して妊娠を判定する方法があり、基礎体温や免疫学的妊娠反応が該当します。
また、胎児の存在を確認することにより、妊娠を確定的に判定する方法として、超音波診断法があります。
妊娠成立の診断基礎体温高温相の20日以上の持続
基礎体温(BBT)を測定値を判定します。
非妊時には高温相の期間は月経周期の長さに関係なく12〜16日で、18日以上持続することはきわめてまれだとされます。
妊娠黄体が形成されるとプロゲステロンの作用により平常時を超えた期間まで高温相が持続します。
20日以上持続した場合はほぼ確実に妊娠と判断されます。
基礎体温を継続的に測定していた女性では排卵日の推定が行え、分娩予定日の算出や修正にも利用されます。
基礎体温は妊娠第4月中ごろから徐々に下降し、低温相の水準に変化するので妊娠初期の診断に用いられます。

妊娠成立の診断免疫学的妊娠反応の陽性化(hCGの検出)
女性の尿を検体として採取し、試薬を用いて尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を免疫学的に検出するものです。
hCG検出試薬は、簡便で短時間に安全かつ正確に判定できるように発展してきました。
新しい検出試薬では試薬の種類によって若干異なりますが、排卵後15日前後(予定月経開始日前後)で検出可能となっており、その時期に陽性化を確認することで妊娠の判定ができます。
ただし、hCG産生腫瘍や絨毛疾患でも免疫学的妊娠反応が陽性化するため鑑別診断が必要となります。

妊娠成立の診断超音波診断法による胎嚢・胎児心拍動・胎児心拍音の確認
妊婦の腹壁に探蝕子を接触させ、超音波を生体に送り込み、その性質を利用して子宮内の胎児の存在・生命活動を画像あるいは信号音として検出するものです。
@胎嚢(GS)
着床している妊卵像が円環状に認められもので、妊娠5週以降7週はじめまでに100%検出できます。
A胎児心拍動
胎嚢(GS)の中の胎児の心蔵の動きをとらえるもので、妊娠6週以降7週末までに100%検出できます。
B胎児心拍
胎児の心拍を信号音としてとらえたもので、妊娠8週以降12週はじめまでに100%検出できます。

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