超音波とは人に聞こえないほど高い音、すなわち20kHz以上の周波数の音のことをいいます。
この超音波は、気体中では伝わりにくく、液体や固体にはよく伝わる、さらに光と同じように直進し、物体に当たると反射して戻って来るという性質があります。
これらの性質を利用し体の中のさまざまな臓器を画像として映し出す器械を超音波画像診断装置といいます。
ママのお腹に当てられたプローブから超音波が発射され、それが胎児ちゃんなどに当たって反射し、反射した超音波をコンピューターが処理して、胎児ちゃんの姿を画像として映し出します。
画像の中で白く映し出されている部分は骨などに当たって反射してきたもので、黒く映し出された部分は液体や空気などが溜まっている空洞で何もないところです。
身体の臓器などはややグレーぽく映し出されます。
医療として使用されている超音波はレントゲンなどとは異なり、生体への影響がありませんから産科でも利用されるようになりました。
【超音波画像の写真の表示について】
超音波写真を見るとアルファベットや数字が書いてありますが、「これ何?」ってことがありませんか。
超音波写真には胎児ちゃんのいろいろな情報が書いてあります。
これから超音波写真に書かれている文字について間単に説明しますので参考になさってください。
*病院で使用されている機種によって多少異なります。
【+マーク(×マーク)】
サイズを測定するときのマークで測定部位の始点と終点に付きます。
【AGE】
推定妊娠週数…それぞれの測定値から割り出された妊娠週数のことです。
○w○d±○w(または○w○d±○d)と表記されます。
『w』は週を『d』は日をあらわし、±○wとは誤差が○週ということです。
上の写真の05w5d±2wは妊娠5週5日で誤差が2週ということです。
【DEL(EDC)】
推定分娩予定日…それぞれの測定値から割り出された分娩予定日のことです。
上の写真の09/04/03は2003年9月4日ということです。
GSの測定値から割り出された分娩予定日だということです。
AGEと同様に誤差があります。
【GS】
胎嚢…胎児(胎芽)を包んでいる袋のことで、その大きさのことでもあります。
【RL】
頭臀長…胎児の頭からお尻までの長さのことで、妊娠8〜10週頃の値は個体差が少なく、この時期のCRL値をもとに妊娠週数や分娩予定日が修正され、確定されます。
【BPD】
児頭大横径…胎児の頭を真上から見て左右の横幅の一番長い部分の直径の長さのこと。
【FL】
大腿骨長…胎児の大腿骨(ふとももの骨)の長さのこと。
【APTD】
腹部前後径…胎児のおなかの前後の幅、身体の厚みのこと。
【TTD】
腹部横径…胎児のおなかの横の幅のこと。
【FBW(FW】
BPD・FL・APTD・TTDの測定値から算出した胎児の推定体重のこと。
【AFI】
羊水量…羊水の量のこと。
【掲載している超音波画像写真について
超音波画像で見る胎児ちゃん』で使用しております超音波写真は全てお母様方から送って頂いた大切な宝物です。
全ての画像に関して著作権はDear
Momにあり、一切の転載、使用を禁止しいたします。
超音波検査は機械の種類、手技者の違い、なによりそれぞれのママと胎児ちゃんによって異なり、同じ週数であっても測定値なども当然異なります。
ここでご紹介している数値はその胎児ちゃんの測定値であって標準値や平均値というものではありません。
お腹の中で胎児ちゃんの成長の様子としてごらんになってください。