静脈瘤とは
静脈内の血液がたまり、こぶのようにふくらみ、静脈血管が浮き出てきて目立つようになった症状のことをいいます。
静脈瘤の原因
妊娠経過とともに大きくなった子宮によって下半身の血液が大静脈に戻りにくくなると、下半身の静脈圧が亢進することや黄体ホルモンの増加によって静脈の血液壁もゆるんでくるので、足や、子部、膣などに静脈瘤が発症します。
静脈瘤の症状
妊娠中は大腿、子、下肢に多く現れ、経産婦さんにより強く現れます。
ときに、限局性の痛みを訴えることがあります。
通常は分娩後は子宮が小さくなり原因がなくなりますから消失します。
静脈瘤の症状に悪影響を与えるもの
@妊娠中の静脈瘤の状態
A早期臥床や早期歩行の遅れ
静脈瘤の影響
@分娩が終了すると自然に改善することが多いのですが、完治はしません。
A分娩のちきに静脈瘤が破裂あるいは裂傷することにより大出血や血腫をつくるこことがあります。
B産褥2〜3日後、妊娠中の静脈瘤の部位に血栓症を起こし、炎症を伴うと表在性血栓性静脈炎(疼痛、発赤、腫脹、硬結)となり、中には深在性血栓性静脈炎(下肢の著しい浮腫と腫脹)を起こし、肺栓塞の伴う場合があります。
静脈瘤の対処法
@寝るとき・休むときにクッションやバランスボールなど用いて脚を少し高くあげるようこころがけましょう。
A弾性ストッキングの着用
B専門家を受診し、マッサージやツボ押しなどをうけましょう。