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予防接種・BCG

◆予防する病気
結核は、生活水準の向上や栄養状態の改善、予防接種や集団健診の効果、医療の進歩や治療費の公費負担などにより急速に減少して来たのですが、最近になりその減少傾向は鈍くなり、今でも毎年3万人以上の人が新たに結核患者として登録されています。
年代別に見ると、60歳以上の高齢者の患者さんが増えています。
赤ちゃんは、おじいちゃんやおばあちゃんなど家族から感染することがほとんどです。
抵抗力の弱い赤ちゃんが結核に感染すると髄膜炎を引き起こすことがあり、中には運動麻痺などの後遺症を残すことがあります。
結核は昔の病気ではなく、増加傾向にあるため予防接種で感染を防ぐ必要があります。

◆予防接種を受ける時期
結核予防法施行令が改正され、2005年4月から、従来のツベルクリン反応検査が廃止され、満6ヶ月未満の乳児に直接BCG接種することになりました。

◆接種方法と注意
今まではツベルクリン反応検査を行い、2日後に陰性であることを確認しBCG接種を行っていましたが、ツベルクリン反応検査をせずに直接BCGを接種することになりました。
BCGの接種は、管針法というスタンプ方式で、上腕の2ヵ所にワクチンを塗りつけたあと9本の針の付いたスタンプを押し付け接種します。
接種したあとは、10〜20分自然乾燥させます。
しかし、今まではBCGを接種した後は特に注意をすることはなかったのですが、これからは少し注意が必要です。

◆ワクチン接種後の経過
【結核や非結核性抗酸菌の感染を受けていない子どもに接種をした場合】
接種後しばらくはほとんど変化が見られませんが、10日くらい経つと、針痕に一致した個所にポツポツと赤い点が出てきます。
日が経つにつれて、その発赤が徐々に大きくなり、しこりや隆起が出てきます。
このような変化は接種後1〜2か月に最も強くなり、場合によっては針痕部位が化膿することもあります。
その後は徐々に反応が弱くなり、接種後3〜4か月には瘢痕を残して治ってしまいます。
以上の経過は副反応ではなく、免疫が付いた証拠ですから心配するものではありません。
消毒したりガーゼを当てたり、バンソウコウを貼ったりしないで、そのまま普通に清潔を保ってください。
ただし、化膿がひどく分泌物が多かったり、化膿した状態が長く続く場合は接種医療機関にご相談ください。

【結核や非結核性抗酸菌の感染を受けた子どもに接種をした場合】
接種後早ければ1〜2日、遅くとも10日以内に接種部位が発赤し腫れてきます。
ときにはそのころ化膿することもあります。
しかしこの変化は治り方も早く、接種後2週間から1か月以内には治ってしまいます。
一般的に10日以内にBCG接種部位の発赤や腫脹が現れたときには、結核に感染している疑いがありますので直ちに接種医療機関へ受診して医師の指示に従ってください。

◆ワクチンの副反応
副反応として、接種をした側のわきの下のリンパ節がまれに腫れることがあります。
通常、次第に縮小し自然に治りますので、放置して様子を見て構いませんが、ただれたり、大変大きく腫れたり、化膿してうみが自然に破れて出ることがあります。その場合には、接種医療機関へ受診して医師の指示に従ってください。

*より安心して予防接種を受けるためには、かかりつけの小児科医、県内保健所、市町村予防接種担当窓口で詳しい説明を受けてください。
*予防接種の施行方法がめまぐるしく改正されています。予防接種全般についても分からないことは、各保健センターや予防接種施行医療機関で情報を得るようにしてください。



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