妊娠8週を過ぎるとおなかの赤ちゃんは”胎芽”を卒業し”胎児”と呼ばれるようになります。
尾の部分も消え、頭と胴の区別もできだんだん人間らしい姿になってきます。
この時期は三頭身の頭でっかちですが、鼻、あご、頬の骨ができ胎児の顔立ちははっきりしてきます。
また、、まだ見えませんが眼球も完成し、まぶたも大きく成長し目を覆うようになります。
脳も分化し始めるので、大脳や延髄がはっきりしてきます。
心臓、肝臓、胃、腸などの大切な臓器はさらに発達し、超音波ドップラー法で胎児の心音を聞くことができるようになります。
また、腎臓が発達し、尿管もでき、羊水中に少量のおしっこをする準備も整ってきます。
妊娠8週に入ってくると、手足の指ははっきり分かれ、長く伸び、爪も生えてきます。
腕や足も長く伸び、首も形成されます
皮膚はまだ薄く透き通っていますが、神経系が発達してくることで、まだまだ原始的なのですが何かが皮膚に触れると、触れたことを感じとれるような皮膚感覚が生まれてきます。
性別は直後に決まりますが、この時期になると外観にその違いがわかるようになります。
妊娠7〜9週の頃の頭殿長(胎児ちゃんの頭からお尻までの長さ)は個人差がほとんどありませんから、この頭殿長をもとに妊娠週数が調整され、より正確な分娩予定日が算出されます。
妊娠11週頃には身長7〜9cm、体重15〜25gくらいの大きさに成長します。