妊娠中期に入り、初期に形成された器官ができあがる時期になってきます。
内臓の形成はほとんど完成しますが機能が整うにはまだ時間が必要です。
頭はピンポン玉くらいの大きさになり、脳も急速に発達しはじめます。
まだ、脳の表面にはしわはありませんが大脳、小脳、それに記憶をつかさどる海馬も形成されはじめます。
心臓は左右の心房、心室に分かれ心臓の機能が発達してきます。
手足の形も完成し超音波画像ではっきりわかるようになってきます。
皮膚は厚みを増し、透明な赤色から不透明になり、顔にはうっすら産毛が生え始めます。
骨や筋肉も発達し、羊水の中で活発に手足を動かしたり、ひっくり返ったりする動きを超音波画像診断で見ることができます。
羊水の中で活発に動き回ることで皮膚を刺激し、それが大脳を刺激することとなり、さらに脳の発達を促します。
胎盤も完成し、羊水の量も増え、赤ちゃんは口をパクパクしたり、偶然に口元に来た指をしゃぶったりするようすが超音波画像診断で見ることができるようになります。
いちばん原始的な感覚である心地よいという感情を胎児ちゃんが感じ始めると言われています。
妊娠15週頃の大きさは身長15〜18cm、体重90〜150gくらいの大きさに成長します。