おなかがだんだんと大きくなり、胎動を感じ、胎児ちゃんの存在を強く認識できるようになると、どんな赤ちゃんが生まれて来るのか楽しみになってきます。
しかし、その反面胎児ちゃんが見えないこともあり順調に大きくなっているのか、何か異常があるのではないかという不安をどなたももつようです。
そんな不安を解消してくれるのが、妊婦健診時に行なわれる超音波検査。
超音波画像として映し出される我が子の元気な姿に安堵の気持と愛おしさで胸がいっぱいになってしまうことと思います。
しかし、我が子のようすを超音波検査で説明を受けてもよくわからないという声も多いようです。
胎児に関する研究は１９世紀の終わり頃から始まり、超音波断層撮影の登場で飛躍的に発展しました。
しかし、まだわからないことが多い学問の一つでもあります。
”胎児は系統発生を繰り返す”といわれます。
系統発生とは生物が長い間に進化してきた過程のことで、胎児は後細胞分裂を繰り返し、子宮の中で魚の時代を過ごし、その後両生類、爬虫類というべき時間を経て人間と呼べるようになるといわれています。
それからさまざまな発達をとげ、いろいろな能力を備えて誕生してくるのです。
このように、胎児に関する研究は始まったばかりで、胎児学にもさまざまな見解があります。
また、人間それぞれに個性があるように、胎児にも個性があり発達・発育にもかなりの個人差があります。
そのため、胎児に関する紹介はこの個人差が大きく、まだ解らないことの多い分野であるということを前提にご利用していただきたいと思います。
一概にこのようになりますとはいえないのですが、参考程度にさまざまな文献の中から各月の胎児ちゃんのようすをまとめてみました。
くれぐれも不安や疑問があればかかりつけ医師や助産婦に相談してください。
