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こどもの病気・肺炎

【原因】
ウイルスや細菌、微生物などが肺まで入り込み、炎症を起こしたものを肺炎といいます。
原因となる病原体によって主に「ウイルス性肺炎」「細菌性肺炎」「マイコプラズマ肺炎」の三つに分けられます。
ウイルス性肺炎は麻疹(はしか)ウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどがあります。
細菌性肺炎の原因となる細菌には、肺炎球菌、インフルエンザ菌、ブドウ球菌などがあります。
マイコプラズマ肺炎は微生物のマイコプラズマに感染して起こります。
微生物ではマイコプラズマの他にクラミジアに感染して起こる肺炎があり赤ちゃんに多いものです。
一般的には細菌性肺炎のほうがウイルス性肺炎より症状が重くなりがちです。

【症状】
肺炎はせき、鼻水、発熱など、かぜの症状ではじまります。
せきは、はじめ「コンコン」という乾いたせきですが、その後、「ゴホゴホ」という湿ったせきになり「ゼーゼー」「ゼロゼロ」と痰のからまったような音がするようになってきます。
◆細菌性肺炎
月齢の低い赤ちゃんがかかりやすく、2ヶ月未満の赤ちゃんの場合、体温調節や呼吸機能が未熟なため、命にかかわるような重症になることがあります。
赤ちゃんがこの肺炎にかかると39度以上の高熱と激しいせきが続き、元気がなく、おっぱいやミルクが飲めなくなり、呼吸困難やチアノーゼが出て重症化することもあります。
熱は朝のうちは低めで夕方から夜になると高めになることがあります。
新生児の場合、せきや熱がないのに呼吸が浅く速い、機嫌が悪い状態から急に呼吸困難になることもあります。
ブドウ球菌による肺炎の場合は肺を囲む膜(胸膜)の間に膿が溜まり、膿胸を起こすことがあります。
細菌性肺炎は完治するのに2週間ほどかかります。
◆ウイルス性肺炎
生後5〜6ヶ月頃からかかり、1歳を過ぎるとほとんどがウイルス性肺炎になります。
ウイルス性肺炎の症状は細菌性肺炎よりも軽く、熱も37〜38度くらいで細菌性肺炎のように一日のうちで熱の高さが変動することはありません。
呼吸も細菌性肺炎ほど苦しくありません。
しかし、ウイルス性肺炎の中にも重症化するものもありますので十分注意してみてあげてください。
ウイルス性肺炎は1〜2週間で治ります。
◆マイコプラズマ肺炎
2歳過ぎのこどもに多い肺炎です。
せきやくしゃみなどで病原体が飛散し感染しますので赤ちゃんもかかることもあります。
一度かかれば二度とかからないというわけではなく何度でもかかる可能性があります。
マイコプラズマ肺炎はひどいせきと、38〜39度の熱が長引き、なかには1ヶ月もせきが続くこともあります。
まれに発疹がでたり、中耳炎や髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。

【ママへ】
かぜや気管支炎に引き続いて起こる事が多く、かぜと診断されても、熱が下がらない、せきがひどくなるときはもう一度受診しましょう。
月齢の低い赤ちゃんの場合はせきや熱が出ないこともありますので機嫌が悪く、元気がない、おっぱいやミルクの飲み方が悪い時は早めに受診しましょう。
細菌性肺炎の場合はほとんどが入院治療になります。
ウイルス性肺炎の場合は対象療法になりますので症状をやわらげる薬を服用し、環境の調整、水分の補給、食べやすい食事、楽な体位などを工夫してあげることが大切です。



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