ＬＤＲ（えるでぃあーる）…陣痛（labor)、分娩（Ｄｅｌｉｖｅｒｙ）、回復（Recover)の全ての時期を一室で過ごすことのできるシステム。自宅で出産することはもちろん、最近では高度な医療機器はは木製の家具に収容し、児娩出が近づくとベットが分娩台と変形し、医療機器が姿をあらわすところもあります。
ＮＳＴ（えぬえすてぃ）…non-stress test の略。子宮収縮などのストレスがない状態で、分娩監視装置を用いて子宮収縮と胎児心拍を一定時間監視し、その心拍数図のパターンにより、胎児の状態や予備能の有無を判定するテストで、臨床では周産期管理における必須の検査となっています。
SMC方式乳房マッサージ（self mammacontrol)…乳房の基底部の可動性を促進し、乳房全体のうっ血を改善して循環を促す基底部マッサージと、さらに乳頭・乳輪部のうっ血と浮腫を改善し、柔軟で飲みやすい乳頭に整える乳頭・乳輪部マッサージからなります。マッサージは毎回授乳前に行い、産褥初期かは両乳房１０分ほど、ある程度日数が過ぎれば３分くらい行います。
子切開（えいんせっかい）…子の伸展が特別に不良であり、大きな裂傷が予測されうときや何らかの理由で分娩を急ぐときに行われます。普通、発露時に行い、正中切開法、正中側切開法、側切開法などがあります。子裂傷に比べて縫合が容易であるが、相痛や違和感を訴える女性も多い。
子裂傷（えいんれっしょう）…多くの分娩で起こる子部の裂傷をいい、そのほとんどが膣壁の裂傷を伴っています。臨床的には両者を合わせて子裂傷とよぶことが多い。その程度によって１度から４度に分類されます。第１度裂傷は子皮膚および膣粘膜にとどまるもの、第２度裂傷は筋肉の裂傷を伴うもので、肛門括約筋には達していないもの、第３度裂傷は肛門括約筋や直腸中隔の一部が断裂したもの、第４度裂傷は裂傷が肛門括約筋および直腸粘膜に及んでいるものをいいます。第３度以上の子裂傷の発生頻度は０．５から５％程度です。
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