吸引分娩(きゅういんぶんべん)…児の頭部い吸引カップを陰圧により吸着させ、カップの柄を牽引することにより胎児を娩出させる急速遂娩のことをいいます。吸引カップには金属製のものとプラスチックのソフトタイプがあります。
急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせんえん)…乳腺組織の腺実質または間質への細菌感染による急性炎症。原因菌はの大部分はブドウ球菌かレンサ球菌。症状は、産褥3から4週ころに発症するものが多く、局所の発赤、腫脹、疼痛が顕著で、1から2日後に悪寒、戦慄を伴う38から40どの高熱をみる。患部のリンパ腺が腫脹し、圧痛を生じ、化膿し、腫瘍を形成する局所に波動を認め、乳汁に膿が混入されます。
急速分娩(きゅうそくぶんべん)…分娩経過中に母児に危険が生じ、自然分娩の進行を待っていては遅すぎるため、分娩経過を短縮させ直ちに児を娩出させることをいいます。急速分娩には吸引分娩、かん子分娩、帝王切開があります。
キャベツ湿布(きゃべつしっぷ)…乳汁うっ帯に伴う症状の緩和のために、冷蔵庫で冷やした生のキャベツの葉を細かく切って、乳頭以外の乳房全体に貼り付ける方法のことをいいます。1944年、レンフリューらは乳汁うっ帯と授乳期間に対するキャベツの葉を用いた効果について検証した。研究の結果、乳汁うっ帯にキャベツの葉を用いた母親では、キャベツ湿布を行わなかった母親に比べ、痛みのための授乳をあきらめる者が少なかったことがわかった。しかし、キャベツの葉の有用性については、その機序が不明であることから、さらなる研究が期待されています。
キュストナー徴候(きゅすとなーちょうこう)…胎盤の剥離徴候のひとつで、胎児娩出後に恥骨結合上から子宮下方を骨盤内に圧すると臍帯が圧出される状態をいいます。
仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)…分娩時、仰臥位をとりつづけることにより、増大した子宮が下大静脈を圧迫し、そのため心臓への静脈還流量が減少し、同時に心拍出血量も減少する。それによって、低血圧をきたす。頻脈、嘔吐、悪心、冷汗、呼吸困難などの症状がみられます。処置としては、側臥位などの体位変換をおこなって下大静脈への圧迫を除くようにします。
狭骨盤(きょうこつばん)…小骨盤腔の一部または全部の径線が正常より短縮するか、正常分娩を妨げるほど変形しているものをいいます。原因とては、身長が低く全身骨格が小さい人、奇形、先天性股関節脱臼、骨や関節などの感染、腫瘍、骨折、脱臼などがあります。
巨大児(きょうだいじ)…形態に異常はくす全ての点において成熟児よりも大きく、通常は体重が4000gのものをさします。
巨大乳頭(きょだいにゅうとう)…乳頭が大きく、乳頭の直径が20mm以上のものを一般的にいいます。
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