免疫(めんえき)
免疫とは、体の中に侵入して来た異物(細菌やウイルスなど)を排除し、体を健康な状態に保つ働きをいい、生命維持にとってきわめて重要な働きです。
免疫学的妊娠反応(めんえきがくてきにんしんはんのう)
妊娠が成立(着床)すると、絨毛からヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が生産されます。尿中hCGを検出するのが妊娠反応です。
市販の妊娠検査薬は感度50IU/?で、予定月経後一週間前後で判定がほぼ可能となります。
妊娠反応が陽性であっても子宮外妊娠や絨毛性疾患の場合もありますので早めに受診する必要があります。
免疫グロブリン(めんえきぐろぶりん)
免疫の中で大きな役割を担っているのが抗体です。抗体は免疫グロブリンとも呼ばれ、血液中や組織中に存在しています。
免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があります。
IgGは母体から胎盤をを通じて胎児に移行できる唯一の抗体です。新生児の免疫システムが自分で抗体を作り出す時期(生後6ヶ月〜1才)までは、母体のIgGが胎児や新生児を保護します。
IgAは分子量が大きく胎盤を通過できませんが、生後母乳を通じて新生児に継承されます。特に出産後最初に出てくる初乳は特別で、ふつうの母乳にくらべてたんぱく質が多く、脂肪と糖が少ないことに加え、IgAが非常に多く含まれています。
これらは「母子免疫」と呼び、母親自身が獲得してくた免疫を子供に伝え、生まれたときから伝染病にかからないようにしています。