葉酸(ようさん)
新生児の神経管閉鎖障害の発症リスクを軽減するために葉酸摂取は重要な栄養素です。
その摂取量は400μgが必要とされています。
葉酸は緑黄色野菜に多く含まれますが、その摂取が十分でないため葉酸不足が起こっています。
神経管閉鎖障害のうち、二分脊椎の発症は3.2%(1998年)から6.1%(2003年)と高くなっています。葉酸を十分摂取するためには、できるだけ食品からが望ましいが、必要なら栄養補助食品などで補うことも必要となります。
羊水(ようすい)
羊水は弱アルカリ性の液体で、妊娠初期には母体の血液から滲出により生産され、妊娠中期から後期では、羊膜上皮からの分泌に加え、胎児の排尿によって生産され、妊娠28週頃には最大となり、その後減少し、分娩予定日頃には500ml前後となります。
羊水の量が800ml以上は羊水過多と定義されます。
羊水過少症(ようすいかしょうしょう)
羊水過少症は「羊水量が異常に少ない状態」をいいます。
羊水過少症出は腎無形成、多嚢胞腎、尿道閉鎖などがあります。
羊水過多症(ようすいかたよう)
日本産婦人科学会では妊娠末期の羊水量が800ml以上で、胸部圧迫感や腹部膨満感を伴う場合を羊水過多と定義しています。
200〜300分娩に1つの割合でみられ、羊水過多の半数近くに食道閉鎖など胎児の奇形がみられます。
妊娠後期では、早産、前期破水、臍帯や四肢の脱出、弛緩出血などが起こりやすい。
羊水ポケット(ようすいぽけっと)
超音波断層法で描出される、羊水空間。
すなわち、子宮壁、胎盤と胎児に囲まれた箇所を羊水ポケットといいます。
正常値は2〜8cm