涙嚢炎(るいのうえん)…涙嚢は、眼から排出された涙が流れこむ小さな袋状の器官です。涙嚢炎は涙嚢から鼻へと続く鼻涙管がふさがることで起こります。涙嚢炎は急に起こることもあれば(急性涙嚢炎)、長期にわたって進行することもあります(慢性涙嚢炎)。急性の場合は涙嚢の周囲に痛みを感じ、そこが赤くなって腫れます。眼は赤く涙目になり、膿(うみ)がにじみ出ます。涙嚢を軽く押すと、眼の鼻側にある涙嚢の開口部から膿が出てくることがあります。熱が出ることもあります。
赤ちゃんが頑固な目やにや涙を出しているときは、生まれつき鼻涙管が閉塞[へいそく]していて、涙嚢炎を起こしている可能性があります。涙嚢洗浄という処置をしてみると診断できます。軽いものは点眼と涙嚢部のマッサージで改善しますが、鼻涙管にチューブを挿入し開通をはかることもあります。
また、この専門用語の意味を知りたいということがありましたらまでメールをお送りください。